多治見市小田町にある本土神社の境内には宝篋印塔が安置してあります。
もともとは上野町5丁目の御嶽神社にあったものがのちに現在の場所に移されたそうです。
宝篋印塔とはもともと宝筐院陀羅尼経というお経を納めたことからこの名前が付き、後にお墓(供養塔)として広く建てられるようになりました。
宝篋印塔は隅飾突起と言われる部分から建てられた年代を推測することができます。この宝篋印塔の隅飾突起は垂直に上がっているので室町時代初期に建てられたと考えられます。
この時代の石造物が現存しているのは貴重で、また基礎と呼ばれる部分に梵字が彫ってあるのはとても珍しいです。
本土神社の宝篋印塔は市指定の有形文化財に指定されています。